サウンドヒル講師:徳田の所属するTamTam Mandingue Djembe Academy(タムタムマンディングジャンベアカデミー)は,西アフリカの伝統音楽を学ぶ学校として、1991年ママディ・ケイタ氏自身がベルギーのブリュッセルに設立したのが始まりで、今ではヨーロッパを中心に世界各国にその活動の場を広げている。アジアでは、徳田が初の講師。
ジャンベ(ジェンベ)はマリンケ族やバンバラ族など、ギニア共和国を含む西アフリカの民族の伝統打楽器。ジャンベの達人は、民族の歴史を語ることができ、人はもちろん、自然の精霊たちとジャンベを通して会話することができるといわれています。そんなジャンベの達人を「ジャンベ・フォラ」と呼び、現在でも人々から敬われています。徳田の師であるママディ・ケイタ氏は、その達人「djembefola」の称号を持つ。
ママディとの出会いは,1993年にさかのぼります。映画「聖なる帰郷」が日本で公開され,翌年テレビ局からのオファーで日本行きが決定するが「私は小さな村の出身。日本でのコンサートは、是非小さな村の子供たちといっしょに演奏したい。」という願いから、その年の8月、三島村の子供たちとの交流が実現。すべての文化はちいさな村からはじまった、だから自分の故郷を大切思って欲しいという彼の言葉が、その後、三島の子供たちの、国内はもちろんヨーロッパでのコンサート出演、ギニア共和国来訪のきっかけとなる。
そして,三島村出身ということもあり,交流当初から同行していた徳田は,子どもたちに伝統音楽として伝え続けるため,ジャンベの世界へ飛び込むことになる。